サバ州ディアボロコンペティションに行ってきた話
こんにちは、サイトウです。
気がつけば伝説のポケモンを追え!(後編)を書かずに1ヶ月以上放置してしまいました。
大会運営があったりコタキナバルに行ったり忙しかったんです。
ポケモンの後編はそのうち書きます。そのうち。
そんなわけで罪滅ぼしがてらコタキナバルにいってきた報告をしようと思います。
コタキナバルってどこだ??って人も多いと思うんでwikipedia参照
マレーシアのサバ州、ボルネオ(カリマンタン)の方です。
東京からの直行便が週2便しかないし、高いんで台北から行きました。
結構誤解されてることが多いんですが、大会ゲストとか審査員で行くとき大抵自費です。全額出る文化だと、自分が運営する時に破産するんでそれはそれでいいです。
あぁ、タニマチが欲しい...
大会自体は9月10日に行われました。
シティモールというコタキナバルのちょっと郊外にあるショッピングモール、スタバもKFCもあります。
マレーシアは結構廃業寸前のゴーストタウン化したショッピングモールが多かったりして、クアラルンプールだとそういう場所で大会やったりすることも多いのですが、このシティモールはそんなことは全然なく、夜遅くまで地元の人間でにぎわっていました。
一番右がコタキナバルのスター(AJDC男子個人で6位以内に入りそうなくらい上手い)
固定インテグラルがきれい。
うちのロゴと出番を待つキッズたち
審査もつとめる台湾からのゲスト、ツァオハーリー(曹和立)
後ろに並んでるのはこの大会の冠スポンサー、亞發(Ah Huat)のコーヒー。
中国系あるある、終わった後はみんなでご飯
前列に並ぶのは島の外からからきたタイボロ閥のおえらいさん
大会自体はどの部門も5-10人くらい、日本でいうと地方大会とAJDCの間くらいの規模です。チーム部門の出場数が多く盛り上がりはAJDCと同じくらいかな?
ゲストにポンハオ(姚膨豪)もクアラルンプールからきていました。流す感じだったけどやっぱり上手い.....
サバ州の選手達のポテンシャルを感じる良い大会でした。
さて、 こんなイベントを取り仕切るのがこの人
伍柑聰(ウーガンツォン)先生です。
もしヨーヨープレーヤーだったら多分5Aが上手そうな風貌のウーガンツォン先生、実は僕も「ボルネオ島の先生」くらいの認識しかなかったので、せっかくなので先生とサバ州のディアボロ界のことをインタビューしてきました。
-あのあの、サバ州のディアボロ界のことを日本のみんなに紹介したいと思うので、軽く自己紹介おねがいできますか??
あ、サバ州ディアボロ協会の会長をやってます。85年うまれの伍柑聰です。
マレーシアでは教師になるために3年ほど実習が必要なのですが、そのために2005年にクアラルンプールにいました。そのときに出し物でディアボロをやることになって、それがきっかけでのめり込んでしまいました笑
ディアボロを本格的に教わりたい、と思い、出会ったのがKing Tay先生です。(現ポンハオコーチ。Zone D studioのエライ人)
この人に出会ったことでディアボロ中心の人生になってしまいました。
-あ、King Tay先生とそこで出会ったのがきっかけなんですね!その後コタキナバルに戻ったんですか?
2007年に出身のコタキナバルにもどってきて、正式に教師となりました。そこから徐々にディアボロ普及の活動もはじめていきました。
大会をはじめたのは2012年から。マレーシアサバ州ディアボロ協会を立ち上げたのは2015年5月なのでまだまだ駆け出しです。
サバ州ディアボロ協会のようす1
サバ州ディアボロ協会のようす2
たぶん日本ディアボロ協会の10倍くらいの広さがあります....
-大会はじめた年が僕たちと同じですね!はじめたばかりのうちは苦労も多いですよね。。
1年目は0の状態からはじめるので、もちろん大変でした。その後3年くらいは大会開催さえすれば参加人数は自然と増えていくので、それほど大変ではありませんでした。
2014年がのべ200人以上の参加があって一番多かったかな?
2015年は学生のテスト期間と被って参加者激減、今年は去年よりは多かったけど2014年よりはだいぶ少ないです。。後日協会で原因を究明しようと思います。
-どこも似たような悩みありますね。。ところでサバ州とコタキナバルってディアボロ人口どのくらいいるんですか?
うーん。。難しい質問だなぁ笑
コタキナバルでディアボロ人口約1000人、大会に出てくるような選手層が100人強
サバ州全体でディアボロ人口が約2000~3000人、選手層200人くらいですかねぇ。
(参照 サバ州の人口は350万人、コタキナバルの人口は約45万人。ディアボロをやっている人の殆どがそのうちの中国系に限られることを考えると普及率はかなり高い。。)
-あ、やっぱり結構いるんですね。。サバ州全体で日本のディアボロ界と同じくらいの規模ですかねぇ。今サバ州ディアボロ協会は何校教えているんですか?
コタキナバルで8校、他の場所で2校です。
コタキナバルの学校は週1回教えていますが、コタキナバル外の学校は月1だったり、長期休暇にまとめて教えに行きます。たとえばサンタガンという場所にある学校は、同じサバ州ですがかなり距離があるので、飛行機で教えに行ってますよ。
-サバ州大きいですもんね。。それだけディアボロ教育が求められているってことだなぁ、すごいなぁ。
ちなみに僕らは日本の教育界に全く入り込めていません。単発で総合の時間で教えに行ったりはありますけど、週1で教えに行くとかはなかなか難しそうです。
国によって文化が違うから仕方ないと思います。華僑の民族体育という取り上げられ方を台湾とマレーシアではしているので、教育に入り込みやすかった背景もあるはずです。教育に入り込めていないからこそ日本の選手は個性豊かだったりするわけですし。まぁでも普及を考えるなら教育界入れるとはやいですよね。
-頑張ります。。ところで伍柑聰先生のディアボロ界における目標とか、夢はなんですか?
たくさんありますね。まずはサバ州の全ての学校にディアボロ教育を取り入れること。ディアボロクラブでもいいですが、体育に取り入れられればなお良いですね。
あとはディアボロ界全体がより国際化すること。オリンピックの競技化にむけて、国と派閥を越えてディアボロ界が一致団結していく必要があると思います。たとえオリンピックの競技化が達成できなかったとしても、それを目指すことで得られるものがあると思います。マレーシアや台湾、国1つとっても派閥がバラバラで統制取れていないのが現状ですよね。私はタイボロのコーチという立場ではありますが、同時にディアボロ界がよりよいものになるよう頑張りたいです。
最後の夢は少し現実的かな。サバ州から世界で活躍するディアボロ選手やパフォーマーが出て欲しいです。知名度もまだまだですからね。
-アツい夢持ってますね。なかなか、ディアボロ界サツバツとしているというか、派閥争いとかに巻き込まれて理不尽なこと多いですけど、共に頑張りましょう!
日本のみなさんはコタキナバルってどこだ、って感じだとは思うんですけど、私のサバ州ディアボロコンペティションも受け入れ体制を強化して、みなさんにもきてもらえるような国際大会にしていきたいです。もしかしたら来年はおやすみして、再来年大規模にやろうと思ってるので、もしそうなったらサイトウたのむ!
-もちろんです。いろいろとありがとうございました!
トップはなかなか孤独で、最近ディアボロの普及がなかなか思うようにいかなくて悩むことも少なくなかったのですが、同じように夢に向かって奮闘している人が世界中にいるんだということを改めて認識し割と元気になりました。(台湾は普及しすぎて逆に参考にならない)
みなさんも是非コタキナバルの大会行きましょう。
伍柑聰先生がおいしい海鮮を食べに連れて行ってくれるかもしれません(期間中4回も海鮮ごちそうになった)
最後にコタキナバルにちょっと行きたくなりそうな写真をはっときます。
女子力高く旅行用のアプリで撮影してちょっと色味がへんです。